英語(English)に関するエッセイ


技術翻訳の特徴と難しさ

技術翻訳とは、技術的な内容の文書を分かりやすく翻訳することであり、現在そのニーズは益々拡大していると言われています。ここでは技術翻訳に関する翻訳の特徴およびその難しさについて和訳、英訳の観点からそれぞれ述べていきます。 

1. 技術翻訳の専門用語
技術翻訳において最も困難ともいえるのが、専門用語の翻訳です。これは最近IT用語辞典など出版されており、比較的訳しやすくなってきていますが、それで更に専門性を極めた用語になると、辞書には載っていないものがほとんどです。このような場合、TRADOS ( トラドス ) という翻訳ソフトを使用するという方法もありますが、やはりインターネットは欠かせないツールとなります。これにより、信用できるサイト ( IT企業のホームページなど ) が使用している用語を確認するのです。このとき用語を含む文脈もきちんと把握しておくことが重要です。同じ用語でも使用する場所によって違う意味になることがあるからです。たとえば、和訳の場合、recoveryという用語があったとして、これを 「 回復 」 と訳すか、 「 リカバリ 」 と訳すかはその文脈によって判断する必要があるのです。これは英訳の場合も同様で、訳語をきちんと検証することが大事です。また、企業によって使用する用語の規則がある場合がありますので、規則に準じた訳語を使用することも重要になります。 

2. 技術翻訳における英語と日本語の違い
IT関連の文書では、英語と日本語の違いがあります。例えば、日本語のマニュアルでは主語がしばしば省略されることに比べ、英語のマニュアルでは、 「 you 」 がよく使用されています。和訳する場合、英語のマニュアルに 「 you 」 とあっても、それは省略します。例えば、”You will see the light when you insert the CD.” という文を和訳した場合、 「 you 」 は省略され、”CDを挿入すると点灯します。”というふうに訳します。逆に英訳する場合は、主語を省略したままでは意味のわからない英文になってしまうので、 「 you 」 を追加する必要があるのです。このような違いはどうしても生じてしまうものですから、翻訳する場合に、いかに対象言語で読んだときに自然になるかを心がけることが必要です。 

3. 情報の正確さ
技術翻訳で一番重要なことは、情報を正確に伝えるということです。これは適切な専門用語を使用するということにもつながりますが、文書に記載されている情報を間違いなく対象言語に訳出しなければなりません。特に取り扱い説明書などでは、製品の使用方法に加え注意や警告事項も記載されているため、注意が必要です。情報を正確に伝えるためには、第一に内容の理解が必要です。技術翻訳が難しいとされているのは、この内容の理解が必要である、という点でしょう。このためには、英語力の向上とともに、インターネットを利用するなどして専門分野の情報を普段から入手し、目を通しておくことが必要になってきます。これによって頻繁に使用される用語や表現をも学んでいくことができます。 


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